相続手続きの流れと期間を教えてください。
遺産が実際に自分のものになるまでには、時間と手間がかかります。
相続が発生した時、書類の提出や手続き完了までどのくらいかかるのかなど、分かりにくいことが沢山あります。相続時の書類や手続きの流れについてまとめました。
■相続手続きの全体の流れと期間
・相続手続きの全体の流れは上記参照
・期間は相続放棄までは3か月
・準確定申告提出は4か月
・相続税申告書提出は10か月
・遺産の名義変更のうち不動産の名義変更は3年以内
■相続手続きに必要な書類
①相続放棄・限定承認
②準確定申告
③相続税申告
税務申告において提出書類の難しさは、特例措置などが多数あるため、提出する書類が事情に応じて異なります。
特例措置については、専門性が高いプロに任せたほうが適切な申告を行ってくれます。
④不動産の名義変更
不動産の名義変更登記は申請書類一式を持って、相続財産の所在地の管轄法務局へ行きます。管轄法務局の登記には1週間以上の時間がかかります。申請件数の多さと、法務局の窓口や処理する職員の数によっては長いと1か月かかる場合もあります。
不動産の相続登記については令和6年より3年以内の登記が義務付けられます。
⑤預貯金の名義変更
金融機関は口座名義人の死亡を知ると、口座凍結してしまいます。死亡した人の預金を、誰かが自由に出し入れできないようにさせるためで、相続トラブルなどの観点から行われています。ただ葬儀の前後などは支払も多いため2019年7月1日からは遺産分割が確定する前でも、故人の預金を引き出すことができるようになっています。
■遺産は相続手続き完了後にもらえる
(1) 預貯金の場合、数日から数週間
(2) 不動産の場合、申請から1、2週間(ただし、1カ月以上かかる場合もあり)
(3) 動産の場合 自家用車の場合なら、1、2日