相続対策に生命保険を活用するメリットとは?
家族と会社を安心させる「生命保険活用術」❶
■保険加入の目的とは
生命保険には、契約者が個人と法人の場合があります。それぞれが様々な不安や意図をもって、それらに対する準備として生命保険に加入しています。個人の場合は、残された家族の不安と生前に抱く不安の両面があります。
また法人の場合であれば、法人の代表者が自ら判断し、万一のことに備える場合と、リタイアする時までを設計し退職金を準備する場合などがあります。
下記に、個人法人それぞれが、一般的にどのような目的で加入するのかをまとめました。
■生命保険活用のメリット
●素早い現金化
生命保険は、相続発生時にすぐに現金化できることがメリットになります。
●費用の準備
相続が発生すると、葬儀費用や不動産の名義変更費用など多額の支出があります。これらに備えるために生命保険を活用します。
●納税資金準備
相続財産に不動産や自社株式といった現金化が困難な資産が多くの割合を占める場合、納税資金が不足する可能性があります。
その資金を作るためにも、生命保険加入は非常に有効となります。
●遺族年金
相続を体験した多くの方の実感として、夫が亡くなった後に受け取れる遺族年金は、その金額が思っていた以上に少ないということです。こういったことからも、将来にわたり必要となる生活資金の確保が必要となります。
●生命保険と銀行預金の違い
金融商品への投資という観点から、銀行預金が必要額まで徐々にたまっていくのに対し、生命保険は契約した時点で必要な金額が保証されるという利点があります。このような死亡保障が、相続時のキャッシュフローを生み出すことも生命保険のメリットといえます。